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Posted by ミリタリーブログ at

2011年12月14日

コソヴォ戦時M93迷彩試作タクティカルベスト



またデザートストーム川越の定例会に参加させて頂いた。
今回は「1999年製ユーゴスラビア軍M93迷彩名称不明試作タクティカルベスト」・・・という大珍品を入手したところだったので、ゲームでの迷彩効果は無視して早速投入。




・AK用シングルマガジンポーチ×4
・ハンドガン用シングルマガジンポーチ×2
・バラ弾ポーチ×1
・グレネードポーチ×4
・包帯ポーチ×1
・コンパスポーチ×1
・ラジオポーチ×1

・背面「NATO式(※米軍TYPE)」水筒用水筒ポーチ×1
・背面信号拳銃用ホルスター×1
・背嚢連結用ストラップ
・背面装備追加用ALICE対応テープ

品質自体はとても高い。
が、後身のM99ベストとは異なりポーチはほぼ全て固定で、背面右の信号拳銃用ホルスターなど実用性に疑問符のつく箇所もある。
ただ前面のマガジンポーチや包帯・無線ポーチなどは何れも使いやすい配置で、サバイバルゲームで使う分にはとても良い装備だ。
携行可能な弾倉が4本120発と少ないのは、後身と同じ。

背面にはショベルケースが付いていないため、恐らく背面のALICEテープに必要に応じて追加するものと思われる。

恥ずかしながら、正直このベストの詳細は不明だ。
実験を担当したチームはある特別旅団に属する小隊だとのことだが、その部隊名すら現段階では分からない。

なお頭に被っているM93ブッシュハットは狩猟用のものだ。
両サイドにつばを留めるためのドットボタンが配置されている。
この他にもより簡易なショートリムブッシュハットが存在するが、何れも民生品だ。
ただし特殊部隊や民兵(スルプスカ共和国軍や、コソボ紛争時のセルビア側の民兵組織やロシア人義勇兵)には着用例が見られる。

実際にはM93迷彩の戦闘服を着ていても、米軍式のブッシュハットを着用する場合の方が一般的だと思うので正規軍の軍装に使うのはあまりお奨め出来ない。
だが、M89/93迷彩に装備ベルトとツァスタバM70用マグポーチのみでひょろっと民兵装備を楽しみたいという方にはお奨めである。

クロアチア紛争及びボスニア紛争時には、M68迷彩服及び同迷彩テントシートの生地を用いて、上で取り上げたブッシュハットだけではなくベスト・チェストリグなど多くの装備がボスニア軍・スルプスカ軍両陣営によって多数製作され、実際に使用された。

以前からこうした戦時急造の装備品入手を画策はしていたものの、何処にも見つからずただ資料画像や動画を指を咥えて見ている他なかったのだが・・・実は、先日たいへんなものを入手してしまった。

今週末のビクトリーショーでお見せしたいと思う。

【第63回ビクトリーショー概要】
http://www.sams-militariya.com/l.html