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Posted by ミリタリーブログ at

2015年05月04日

セルビア軍装基本のキ!(八)M58「山岳」迷彩

rock


M68迷彩に先立つこと(※少なくとも公式には)10年、1958年にユーゴスラヴィア人民軍で導入された迷彩オーバースーツがM58「山岳」迷彩です。
迷彩マニアの間ではほかに砂地迷彩・岩迷彩などとも呼ばれています。


(※2:31~)

日本では映画「エネミー・ライン」終盤に登場するスナイパーが着用していたことで知られています(※というか、それ以外の場では殆ど何の認識もされていないと思いますが)。

1950年代と古い時代の迷彩であるにも関わらず、ユーゴスラヴィアの多くの地形で高い迷彩効果を発揮する迷彩柄です。
勿論ボスニア・ヘルツェゴヴィナもその例外ではなく、90年代内戦時には陣営を問わず使用されました。

因みに、俗に「ユーゴ最初の迷彩」とも言われていますが(※セルビア語やクロアチア語話者ですらそう思い込んでいることがある)、そんなことはありません。
実際にはこのM58迷彩以前にも幾つかの迷彩服が導入されており、中には外国製ではなくちゃんと国産のものもあります。

とはいえ今回のシリーズはどれも迷彩そのものではなく、あくまでボスニア紛争リエナクトでの装備選びのためのメモです。
余計なウンチクはこの辺にしておきます。

Balkan Wars Living History Group著
セルビやんこと林鳥巣訳


■ちなみに

今年2015年11月に開催予定のヒストリカルゲームボスニア199X、参加者募集中です。
お問い合わせ・参加のお申込はリンク先メールアドレスまで。
お待ちしております!  

Posted by セルビやん at 23:30Comments(0)スルプスカ共和国被服

2015年05月04日

セルビア軍装基本のキ!(七)ブタン迷彩

7.ブタン迷彩

overall

戦闘ツナギはVRSの代表的戦闘服のひとつで、主に自動車化歩兵部隊を中心に広く実戦で使用されていました。

bhutan

これらの戦闘ツナギは大半がリザード迷彩柄を採用していましたが、一部にはソ連製TTsKO迷彩(ブタン迷彩)の現地コピー品も見られます。



VRSの戦闘ツナギには非常に多くの種類が存在しますが、ジッパーフロントで裾口にゴム留めがあるタイプ、VRSが用いる通常の迷彩ジャケットに近い、米軍M65近似の大きな胸ポケットを備えたタイプの二種類に大別できます。


・・・ブタン迷彩というより戦闘ツナギについての解説になってますね。
要するにこの迷彩もセルビアDPM同様あまりはっきりとは正体がわかっていない迷彩ということなのかもしれません。
あくまでこの一連のシリーズは「スルプスカ共和国軍の軍装には、こういうものもあるよ」という紹介程度の内容だと思って下さい。

因みにこのブタン迷彩はクライナ・セルビア人軍でも使用例がありますが、どの被服もソ連製の軍服とは似ても似つかないアイテムです。
ソ連製のブタン迷彩服をボスニア・クロアチア紛争に流用するのは基本的にNGだと思って下さい。
もしそうしたいなら、ロシア義勇兵の実際の着用写真をがんばって探すしかないと思います。

Balkan Wars Living History Group著
セルビやんこと林鳥巣訳


■ちなみに

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Posted by セルビやん at 15:34Comments(0)スルプスカ共和国被服