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Posted by ミリタリーブログ at

2012年07月29日

ボスニア領土防衛軍民兵



先週土曜、デザートストーム川越にて撮影。

1992年サライェヴォ防衛にあたったボスニア・ヘルツェゴヴィナ領土防衛軍民兵の軍装を再現してみた。
ボスニア・ヘルツェゴヴィナ領土防衛軍は愛国者同盟などと並び、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ共和国軍の前身となった組織のひとつである。
ユーゴスラヴィア社会主義連邦共和国では、ワルシャワ条約機構軍の侵略に備え、スウェーデンの山岳防衛構想を参考にした独自の全人民抵抗体制を整えていたが、内戦勃発時にはこれらのシステムが自国内の異民族相手に容赦なく牙を剥いたのであった。

トータル・ナショナル・ディフェンス-Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%8A%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%8A%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%B3%E3%82%B9

ツァスタバ・フィルム製作のドラマ「兵士たち」


第4話-「黒と青」は領土防衛軍と人民軍との対抗演習を描いたエピソードだ。
70年代には既にクロアチア系を中心とした大規模な暴動が発生していたとはいえ、このドラマを製作したスタッフ達もまさか数年後には本当に自国民同士の殺し合いが始まるとは思ってもみなかったことだろう。
9:11の作戦会議シーンでは、今回私が着用したのと同じ領土防衛軍の青い野戦服を見ることが出来る。



ベレーはユーゴスラヴィア製で樹脂製帽章は入手時からついていたオリジナル。
ブルーの領土防衛軍ジャケットは撥水加工で、猛暑の中着用するのは少々苦痛だった。
左袖に元々ついていたユーゴスラヴィア領土防衛軍部隊章を剥がして、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ領土防衛軍の部隊章に付け替えたもの。
革製の弾帯・バックルブーツ・ツァスタバM56短機関銃用ポーチ・ツァスタバM57用ピストルホルスターは全てユーゴスラヴィア人民軍実物。



サングラスは湾岸戦争時英軍のものなので、単なる目線隠しと思って頂きたい。



参考にしたオスプレイ メンアットアームズ掲載のイラストでは武装が中折れ式二連銃身の散弾銃だったが、この日はCYMA製MP5A2とクラシックアーミー製G3A3、それにツァスタバM57の代用としてトイスター製トカレフTT-33を使用した。
また袖章も同イラストのものとは異なるが、上記武装・徽章ともに組み合わせとしてはあっておかしくないものに仕上がったと思う。

領土防衛軍の装備としては他に部隊章つきの背嚢のみ所有、下衣や野戦帽など基本的なアイテムが不足しているが、これらを入手した暁には是非セルビア義勇親衛隊の軍装にも活用していきたいと考えている。



セルビア義勇親衛隊-通称「アルカンの虎」も一時期、領土防衛軍の装備を使用していたことがある。