2015年01月15日
スルプスカ共和国軍部隊名一覧(一)第1クライナ軍団
ユーゴ紛争関連の軍装趣味を楽しむに当たって、最低限知っておきたい事とは何でしょうか。
映画を観ても小説を読んでも、センセーショナルな戦争犯罪のことばかり強調され、何も見えてはきません(※無視できない重要な側面では無論ありますが)。戦争が醜いものであることは第二次世界大戦でもヴェトナム戦争でも変わりませんが、ことユーゴ紛争に関しては基本的な軍事知識を無視したかたちで倫理的な側面ばかりが強調されているきらいがあります。
日本語のウィキペディアでも、なぜか風変わりな民兵部隊など瑣末な部分ばかり指揮官名も含めて書かれている一方、その他の部隊については殆ど何も判らない内容です。
関連の日本語書籍を読んだところで、クロアチア側の義勇兵として戦った高部正樹先生の著作を除けば、矢張りミリオタが趣味として楽しむのに必要な日本語情報を得られる手段は皆無に等しい状態です。
他の軍装趣味と同様ユーゴ紛争についても、いちミリオタとしてミリオタが必要とする情報を獲得したいと思いつつ今まで未着手でおりました。
その学習の嚆矢として、まずはスルプスカ共和国軍の基礎的な編成に手をつけようと思い、ひとまず簡単に部隊名のみ羅列してみます。
ウィキの引用ですから資料的価値はないです、念の為。
日本語のウィキよりは詳細かな、という程度です。
内戦時93〜95年のデータを元にしており、ある時点での編成を忠実に再現したものではありません。
統廃合された部隊、未編成の部隊も含めて列記してあります。
各部隊の詳細な戦力や部隊史については、興味を持たれた方が個別に調べて頂けたらと思います。
私もテキトーにやる気の湧いた順に調べて参ります。
■スルプスカ共和国軍参謀本部
■スルプスカ共和国地上軍(92~95総兵力8万人前後)
【 軍団 】
-第1クライナ軍団
-第2クライナ軍団
-第3軍団
-東ボスニア軍団
-サラエヴォ-ロマニヤ軍団
-ドリナ軍団
-ヘルツェゴヴィナ軍団
■スルプスカ共和国空軍及び防空軍(92~95総兵力4000人前後)
それでは、以下第1クライナ軍団から。
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第1クライナ軍団
述べ参加人数12万人(兵力5万1千~6万人)/戦死者6.5千~7千人/戦傷者27千人
機甲戦力 戦車180輛 装甲車150輛(※編成当初)
【 旅団 】
-第16クライナ自動車化旅団
-第1装甲化旅団
-第2装甲化旅団
-第27デルヴェント自動車化旅団
-第43プリイェドル自動車化旅団
-第30軽歩兵師団
-第10クライシュカ歩兵師団(92年後半解散)
-第31ブルチコ強襲旅団
【 軽歩兵旅団 】
-第1バニャ・ルカ軽歩兵旅団
-第2バニャ・ルカ軽歩兵旅団
-第3バニャ・ルカ軽歩兵旅団
-第5バニャ・ルカ軽歩兵旅団
-第1トレバヴチカ軽歩兵旅団
-第1オズレン軽歩兵旅団
-第2オズレン軽歩兵旅団
-第1ヴチャク軽歩兵旅団
-第1グラディシュカ軽歩兵旅団
-第1ドボイ軽歩兵旅団
-第1クネジェヴォ軽歩兵旅団
-第1コトル・ヴァロシュ軽歩兵旅団
-第1クルニン軽歩兵旅団
-第1ラクタシ軽歩兵旅団(戦闘による損耗大により第2クライナ軽歩兵旅団に統合)
-第1ノヴィ・グラード軽歩兵旅団
-第1オジン軽歩兵旅団(93~94年活動後解散、第27デルヴェント自動車化旅団に統合)
-第1プルニャヴォル軽歩兵旅団
-第1テスリッチ軽歩兵旅団
-第1トレビシュカ軽歩兵旅団
-第1スルバツ軽歩兵旅団
-第1シポヴォ軽歩兵旅団
-第1チェリナツ軽歩兵旅団
-第1ポドグルメツ軽歩兵旅団(計画のみ、編成されず)
-第2テスリッチ軽歩兵旅団(第1テスリッチ軽歩兵旅団に統合)
-第2クライナ軽歩兵旅団
-第5コザラ軽歩兵旅団
-第6サンスカ軽歩兵旅団
-第22軽歩兵旅団
-第11ドゥビツァ軽歩兵旅団
-第11ムルコニチ軽歩兵旅団
-第19ドニ・ヴァクフ軽歩兵旅団
【 砲兵部隊 】
-第1~第9混成砲兵連隊
-第1混成対戦車砲兵連隊
-第1軽砲兵連隊(※防空部隊)
【 後方部隊及び二線級部隊 】
-第1~第9工兵連隊
-第1架橋大隊
-第1~第9通信大隊
-第1~第9憲兵大隊
-第1自動車大隊
-第1衛生大隊
-メシャ・セリモヴィッチ第1独立ムスリム大隊(第27自動車化旅団に統合)
-マニャチャ教化隊
-第36独立戦車大隊(※クライナ軍から転入した戦車部隊)
-第30通信大隊
-”ヴチャクの狼”強襲大隊(※開戦時は第27自動車化旅団の一部だった)
【 戦術作戦集団 】
-戦術集団1
-戦術集団2
-戦術集団3
-戦術集団4
-戦術集団5
-ヴラシッチ作戦集団
-ドボイ作戦集団(※=第9作戦集団)
-プリイェドル作戦集団
-バニャ・ルカ軽旅団群
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筆者の語学力不足により、部隊名等一部翻訳には間違いが含まれている可能性もあります。
もしお気付きの点がございましたら、忌憚なくコメントをお寄せ下さいますようお願い申し上げます。
なお当ブログでは軍装趣味のみを純粋に楽しむため、戦争犯罪等に関する政治的なコメントはお控え願います。
これはひとり日本人ミリオタの自己満足のためのローカルルールではなく、旧ユーゴ諸国含む各国のミリタリーマニアが集うサイトでも一般的なルールですので、お知り置き頂けましたら幸いです(※したがって「勝手ながら」とは前置きしません)。
当ブログもこの基準を準用して運営して参る所存です。
ミリブロではミリブロらしく、大上段の政治談義はさておきスルプスカ共和国軍の実際について少しずつ調べてゆきたいと思います。
(二)に続きます。
■ちなみに
今年2015年11月に開催予定のヒストリカルゲームボスニア199X、参加者募集中です。
お問い合わせ・参加のお申込はリンク先メールアドレスまで。
お待ちしております!
Posted by セルビやん at 18:59│Comments(0)
│スルプスカ共和国