2015年05月03日
セルビア軍装基本のキ!(四)USウッドランド迷彩

4.USウッドランド迷彩

アメリカ軍のM81ウッドランド迷彩もコピー品が多数使用されており、これも「着用して差し支えない」という程度にはお奨めできます。
ウッドランド迷彩は、将校と兵士とを問わずVRS軍人にとってはちょっとしたステータスとなるアイテムでした。
着用者は内戦により崩壊状態にあったユーゴスラビア経済下ですら貴重な輸入品を購入できるお金持ちか、あるいは最前線で敵を殺害した勇者として見られたのです!
スルプスカ共和国やクロアチアで製造されたコピー品よりも、本物の米国製ウッドランドが珍重されたのは言うまでもありません。
一部のVRS軍人は米国をはじめ諸外国に居住する家族や親戚から仕送りとしてこの「お宝」を受け取り、あるいは少々懐を暖めたくなった前所有者から購入しました。
またこれは余談ですが、迷彩だけではなくオリーブドラブ色のM65ジャケットもまた着用例が確認されています。
中には米軍の徽章がついたままになっているものも見受けられました。
内戦に陥る前も後も、ユーゴスラビアは米国など西側の映画を自由に見られる国家でした。
着用者の中には、かつて平和だった時代に映画館で観た「ランボー」や「タクシードライバー」の主人公になりきる者もいたかもしれません。
Balkan Wars Living History Group著
セルビやんこと林鳥巣訳
■ちなみに
今年2015年11月に開催予定のヒストリカルゲームボスニア199X、参加者募集中です。
お問い合わせ・参加のお申込はリンク先メールアドレスまで。
お待ちしております!
Posted by セルビやん at 21:56│Comments(0)
│スルプスカ共和国